どうする中間貯蔵施設

福島第一原発事故により放出された放射性物質汚染は、200㎞以上も離れた地域にまでホットスポットといわれる高濃度汚染個所を伴って広がっていることが次第に明らになってきた。毎時0.12μsvを超える地域では年間被曝線量が1msvになり除染をしなければならない。そのほか関東以北から東北北部以南までの広い地域で高い濃度の焼却灰が保管場所のないまま保管限度量を超えつつある。一刻も早い表面土壌の除去や廃棄物の処理を進めるためにもそれらの安全な貯蔵場所の確保が急がれるが、事故後8ヶ月も経つというのに行政の対応は極めて遅い。各地で袋詰めされた廃棄物が山積になっている。汚染された土壌は、どの範囲をどれくらいの深さまで削り取るかはまだ不明であるが、その量たるや想像を絶する膨大な量になるであろう。放射性セシュウの半減期は約30年だから保管貯蔵するにしても長期間、恐らく何百年、いや何万年も周辺に拡散しない安全な貯蔵場所が必要となる。そこを仮置き場とすればそこが中間貯蔵施設になるが、あくまでも最終処分の方法や場所が決まらない限り、中間貯蔵うが最終処分になってしまうから、ことは容易ではないことは明らかである。だがそれ以上にこの汚染の広がりをこのまま放置して置く方が危険でり、また住民の不安軽減や生活再興にならない。英断をもって1日も早い中間貯蔵施設の場所を決め建設に取り組んでほしい。私は福島第一発電所の全面的を廃炉を早急に決定し、その周辺一帯を緩衝地帯を含めて指定して、国と東電が責任を持って中間貯蔵施設の建設を進めることがもっとも妥当な処理方法ではないかと考えるのだが。勿論、福島県民とりわけその周辺部の地域住民の全面的な理解と協力、補償が必要なことではあるのだが。