安倍総理への危惧

集団的自衛権をめぐって、安倍総理の独断専行的な姿勢が目立つ。安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会なる私的諮問機関を設置し、憲法が定める必要最小限度の自衛権の範囲に集団的自衛権を含める憲法解釈定に改めるべきとした結論ありき答申を受けて、一気に集団的自衛権行使容認への筋道を付けようとしている。明らかに憲法軽視、安保優先で立憲主義の否定になりかねない。確かに日本を取り巻く情勢は中国の覇権主義北朝鮮のミサイル・核開発など安全保障環境の変化が進行しているが、個別的自衛権の行使に止まらず、集団的自衛権行使を容認することは、他国を武力で守ることを含むものであり、日本が戦争に巻き込まれる恐れが格段に高くなることになる。我が国の将来を左右するとても重要な問題だけにじっくり時間をかけて議論を尽くすべき問題であり、安倍総理・内閣が短急に決断すべきではない。