原油安

昨日ガソリンを入れたらℓ当たり99円と大幅に安くなっており驚いた。世界的な原油供給過剰感が強く原油がバレル30ドルを下回ったという。つい昨年は100ドル突破であったのでこの急落ぶりには驚かされる。いろいろな要因が関与しているとのことで、最近では原油安は当分続くとの予想が強い。消費者からすると結構なことだが、原油安は各方面に重大な悪影響を与える可能性ががある。特に産油国、サウジなどイスラム諸国の経済的ダメージを大きくし、一層の政情不安を招き、ひいてはISなどのイスラム原理主義の活動を刺激することが怖れられている。アメリカで開発されたシーェルガス・オイルの技術開発は原油安のきっかけを作ったが、当初採掘コストが高く60〜70ドル以上でないと採算割れするとみられていたが、最近では条件さえよければ30ドルでも採算可能という。また中国経済の減速は原油消費のみならず全ての掲載活動、新興国投資などに影響し、さらにはイランの経済制裁解除による石油増産ンと輸出再開の可能性、これに対するサウジの反発などオペック体制の混乱などが関連しているようだ。日本は原油安は大いに歓迎と思いきや、このところの大幅な株安を受け、強気の経済回復に赤信号がつき始めている。何とも解せない状況ではあるものの程々の50ドル程度の妥当な価格を維持して産油国との共存やや自然エネルギーの開発意欲の継続を願いたいものである。