どうなる米朝会談

一旦はトランプ大統領の会談取止め発言で流れたとみられた米朝首脳会談だが、ここにきて北朝鮮の軟化で会談の可能性が高くなってきた。米国側もリビア方式による核廃棄に応じなければ会談には応じられないとしながらも一部段階的な廃棄に応じる姿勢を示すなど双方が寄り再び会談の事前準備が着々と進展している様子だ。会談の実現やその結果は予断を許さないものであるが、ここまで両国の関係が進展したことは東アジアおよび世界の安全、安定にとって大きな前進である。北朝鮮がすでに解決済みとする拉致問題を抱える日本は、より困難な状況にはあるが、核ミサイルと同じく同時に解決しなければ譲歩は決してできない。多くの外国報道関係の現地取材を許可してプンゲリ(豊渓里)にある核実験場の破壊を公開したが、多くの実験で既に地盤が変形し使えなくなった施設の放棄に騙されてはいけない。明らかに方針転換とみられる北朝鮮ではあるが、相変わらず瀬戸際外交を続けるジョンウン体制は一筋縄ではいかない。