絶滅危惧種日本ウナギ

このところ毎年のように土用の丑の日になるとウナギ蒲焼きが高騰していることが報じらる。養殖しようにもシラスウナギが手に入らないだの激減し、高騰しているためとであるという。ウナギの生態がだいぶん解明され、産卵場所や回遊経路などがだいぶん明らかになってきたが、資源の回復には何ら見込みはないようだ。マリアナからはるばる回遊してきた稚魚は捕獲され養殖されるわけだが、一部はたどり着いた河川を遡上して10年という年月をかけて成長し、生まれ故郷であるマリアナまで産卵の旅にでるのだそうだ。よくもまああの体で2000㌔もの大洋を泳ぎきるものだと感心させられる。日本の河川は高度経済成長期にことごとく汚染され、また護岸工事や河川改修でウナギの生息に適さなくなったことがシラスウナギ゜の減少になっているそうだが、近年排水の浄化が進み、多くの河川で水質がかなり改善され、都市部例えば多摩川手だとか隅田川などでも結構ウナギの生息が確認されている。10年のスパンはあるものの再びシラスウナギが増加に転ずることを願いたいものだ。サケ、サンマ、マグロ、イカなど多くの魚種の漁獲量が極端に減少しており、背景には、中国、韓国などこれまで漁獲量の少なかった国々が魚の消費を拡大し、乱獲が指摘されているが、資源管理の重要性を各国が認識し、持続的に魚食文化が継続できることを願ってやまない。