どうなるの消費税

消費税増税に命を賭けるとおっしゃるドジョウ総理の姿勢は、何が何でもまず増税ありきの主張に終始し、消費税の在り方や社会保障の見通し、行財政改革との関連について中身のない空疎な答弁の繰り返しである。最終的には消費税増税もやむなしと思っている国民が多いであろうが、消費税の問題点や増税の前に取り組むべき問題をはぐらかし続けていることに強い不信感を感じている。消費税の第一の問題点は一律課税であることにあり、低所得者ほど負担が重くなることである。食料品には課税しないとか、奢侈商品は逆に高くするなどの対応は海外での事例もある。第二はこの消費税増税による財源が何にどのように使われるかの説明が十分でないことである。年金充当ならば明確にそのプランを示すべきである。第三は第二との関連が強いが、将来消費税をどこまで増税して社会保障をどの程度充実させ、財政危機をどのように脱却するのかの見通しがまるで示すことが出来ていない。さらには増税による消費減や景気への影響をどのように分析しているのか示されていないことである。今更云いたくはないけれども民主党増税しなくても財源の見直しにより十五兆円を確保できると公言してきた。一方的に消費税増税を海外に明言し、国際的な公約とまでおっしゃる首相の対応にこそ問題がある。日本の将来を左右する重要な問題である。消費税や社会保障のあり方、財政再建についてその内容をじっくり検討し、十分に審議して対応してほしいものである。