第三の万能細胞STAP細胞作成の成功

iPS細胞の実用化に注目が注がれている中、今度は日本の若い女性研究者が第三の万能細胞ととして注目されるSTAP細胞の作成に世界で初めて成功したことが報じられた。マウスのリンパ球を酸性溶液で処理することで万能性を備えた細胞が作出されるとのことで、最初は世界の専門研究者からも信用されなかったが、やっと詳細な実験データーを公表することで世界的科学誌への掲載が認められたという。iPS細胞に比べ遺伝子操作も必要がなく処理が容易であり、恐らくガン化のリスクもiPS細胞より少ないないと考えられている。次の段階、ヒトへの応用が可能なことが確かめられたら、飛躍的な革新技術としてのその応用が期待され、また初期化のメカニズムの解明に一層の進歩が期待される。今から20年程前だったか、ある種の組み合わせで超伝導性物質が簡単に作出出来たとする研究成果が公表され、鉱物の組み合わせや処理を巡って多くの研究者が参入したが、その後の成果はどうなっているのかあまり報道されないままに熱が冷めたように感じたが、今回の成果が再生医療や発生メカニズムの基礎研究の発展に繋がることを期待したい。但し、その発展はあくまでも再生医療を中心とした厳密な倫理管理のもとであって欲しいし、当然そうあるべき技術であろう。