晩秋の午後

朝晩の冷え込みが厳しくなり、今朝も零度を下回った。昼下がりに所用を兼ねて散歩に出た。街路樹の落ち葉が歩道に舞い落ちまさに晩秋の佇まいである。歩に合わせて鳴るカサコソと乾いた音は季節の移ろいを一層きわだてる。途中、知り合いの開いた喫茶店に始めて立ち寄りコーヒーを飲む。ここは極く普通の住宅の一室だけを少しだけ手を加えて整えたプチ喫茶・軽食のお店である。人通りの少ない住宅地でもあり客が入れ込むことはないであろうが、開発から三十余年が経過し高齢化した住宅地であるがゆえにこんな喫茶店の存在も貴重ではないかと思われる。そのあと図書館と生協に立ち寄り、いつもの道順を2時間かけて帰宅する。