新生活スタート

息子夫婦の近くに1Kのアパートを借りて、何とか新しい生活をスタートすることができた。築5年目で設備も整っており、心配していた隣室の生活音も殆ど聞こえない静かな環境なので満足している。しかし、震災や原発で避難生活を余儀なくされている人々のことを思うと申し訳ない気持で一杯になる。今の自分には義援金や節電に協力する程度のことしかできないが、政府はあらゆる手立てをこうじて震災復興と原発事故対策に全力で推進してほしい。
 先般の地震の名称が東日本大震災命名され、その被害の全貌はまだ把握されてはいないが、女川町で観測された津波の高さはなんと36mに達する巨大なもので、平安「貞観地震」や「明治三陸地震」に匹敵するとの報告があり、またその被災地は青森から千葉まで500㎞にも及び、経済的損失は25兆円に達すると見積もられている。とりわけ原発事故は過去の震災では起りえる事のない
大事故、人災であり、決して未曾有の津波として片付けてはいけない。100年前に現に同規模の津波が起こったのであり、対策が甘かったことは明らかである。福島第一原発の立地からして防波堤、防潮堤は見るからに貧弱であり、せめて三陸田老港の10m防潮堤規模のものが設置されていればと悔やまれるが、結果論ではどうしょうもない。全英知と技術を総動員して原子炉の冷温停止放射能の拡散防止に万全を期してほしい。さらに、東南海地震の被災が予想される浜岡原発の対策強化は勿論のこと、他の原発も決して安全地帯ではないことを認識してほしい。