浦賀渡し船
うららかな陽気であったので、自動車免許書の住所変更届けをしようと浦賀署まで自転車で出かけた。初めての街を自転車であちこちと観察しながら移動するのは楽しい。それほど急な坂道も無く、歴史上有名な浦賀に約30分で到着した。浦賀と言えば、ペリー来航の地、ドッグの街として知ってはいたが、今は途中に自動車道路のインターチェンジもあり、山際に大きなマンションが目立った。まだドッグも健在のようで、何艘かの貨物船が繋留されていた。浦賀湾東西の幅300mほどとで一筋の川のようにもみえるが、磯の香りが立ち込めまぎれもなく海である。この湾を挟んで東西を結ぶ渡し船が今も運航されており、なんと300年の歴史があるという。運航時刻表は無く、渡りたい客は、ボタンを押すと3分ほどで対岸からやってくるのだそうで、料金は大人一人150円とあった。浦賀からぐると回って久里浜に出ると、何人かの人たちが大潮で干上がった磯にでてアサリを採っている光景にであった。そういえばこの時期潮干狩りのシーズンである。余震がたびたび来るので、何となく海岸縁は怖い気がするが、この波静かでうららかな陽気はそのことを忘れさせるものであった。