豪雨災害

動きの遅い台風12号で紀伊半島を中心に大きな被害がでた。この4〜5日間に1500ミリ以上の雨が降ったという。いろんな災害のタイプがあるが、これほどゆっくり四国中国地方を横断し豪雨をもたらした台風は珍しいという。この50年に全国の治山治水事業は大いに進められ、いたるところに砂防ダム造られてはいるが、杉檜を主とする植林が進み山全体の姿も変わってきている。夥しい流木や大きな岩石の流失をみると山が荒廃している様が見えるようだ。人工的な施設による防災には限度があることは、先の東日本大震災でも示された。
かといって住居や村落を移転することはその土地の個々の文化や生活習慣を壊してしまうことにもなり、難しい判断になるが、それぞれの村落の実情に応じた押しつけではないきめ細やかな防災対策が必要となるように思う。この夏の電力不足はほぼ乗り切れたというが、いつまでも続く残暑が早くおさまって欲しいものだ。