イクジイ

イクジイなる言葉を初めて耳にした。育児をしているお爺をイクメンにならってそう呼ぶらしいのだが、「孫の養育を手伝っています」というより、「イクジイしています」といったほうが端的に言い当てているような気がする。さしあたり自分もイクジイと思ったのでこの番組をみていると、自分の孫だけでなくまったく他人の子供さんの世話をする人が正式には資格、90分、30回の講習とマッチングテストを受けて始めて正式のイクジイになるのだそうである。確かに他人様の子供を世話するとなると資格やら適性やら難しいことになるだろう。思えば一昔前までは殆どの爺婆はイクジイ、イクババであったものが、核家族化の進行でいつの間にか子育ては保育園や他人様の手を借りなければならなくなってしまった。地域のジジババ資源を子育てパワーとして一定の組織や取り決めのもとで対応することは子育てにとっても地域にとっても望まれることである。イクジイの良いところは、女性の育児よりもやや突き放した対応にあるらしく、ジイ様自身がやりたいことやり楽しむところが幼児や児童にはお手本になるらしい。私の経験からしても確かに女児よりも男児の育児の方がジジにはあっているように思うが、幼児や児童の求めに応じるていると疲れてしまうので、求めは3分の1程度に抑えて自分も楽しみながら育児するのが疲れず長続きし、子供にとっても良い結果を生むのではないかと思っている。