大飯原発再稼働

関電、経産省、政府、経済界の強い要請を受けて、ついに地元町長、知事が再開を容認し大飯原発が再稼働することになった。しかも、暫定的な運転の条件もなくなり、さらに大飯だけでなく他の点検停止中の原発も再稼働への布石が整ったようである。5%節電で最需要期を切り抜けられるはずであったが、突発的な停電を脅しのようにしてごり押しした感が強い。一番の問題は、具体的な原発の防災対策や廃棄物の処理、これからの電力政策が示されないままの再開であることである。大きな負の遺産を増殖し続ける原発をどの程度継続していくのか、代替電力をどのように普及促進するのか重要な問題は何一つ明示されなかった。政府の誠に安直な対応であり、目先のことしか考えていない野田政権の本質を示し、同じことが消費税増税や名ばかりの一体改革にも共通するものであり、なんと情けないことか。