突発性難聴の経過

突発性難聴の発症から今日で一週間になるが、経過は悲劇的である。2日目に耳鼻咽喉科開業医の診察・投薬開始と比較的早期に治療を始めたにもかかわらず4日後の聴音検査で殆ど回復しておらず、入院施設のある病院を紹介するとのこと、すぐにその足で公立総合病院の耳鼻咽喉科の診察を受けることになった。診察・検査と説明に続いて治療法の説明があり、それには入院によるステロイド剤点滴治療と通院によるステロイド剤の鼓室注射による治療、通院によるステロイド剤服用があること、治療成績は入院の場合でほぼ完全回復3割、回復経過3割、回復不能3割で、老齢だと回復率が低くなるとのことであった。入院は最短1週間、鼓室注入は8回、投薬も8日間の漸減投与で経過を観察するとのことだったので、鼓室注入と投薬の組み合わせで治療し、8日目に聴音検査とMRI検査を行うこととなった。今日までのところ、特に症状が改善したという自覚は得られていない。検査したオージオグラムから左耳の高度難聴で低音域から高音域まで難聴で特に低音域の障害がひどい結果であったが、月曜日の検査でもほぼ同じであった。右耳強く塞ぐと、極く高音域の音や声がかすかに聞こえる程度で、それがために却って反響音のような厭な音となって聞こえ、特に病院内での子供の鳴き声などは耐えがたい圧迫感で迫ってくる。音源の方向が分からず、携帯の着信音があっても携帯がどこに置いてあるか分からずとまどってしまうことがしばしばである。金属音のような高音の耳鳴りが持続しているが、金属音のような高音のジーという耳鳴りは発症する前からあった症状だが、発症後より強くなった感じがしてこちらの方も辛い。街に出ると自動車のエンジン音なのかタイヤ音なのか異常に耳に響きこちらも大変つらいが、自転車も自動車も乗ることはできる。めまいの検査でやや症状があるとのことだったが自覚は全くないし、吐気などもない。右耳が健在なので、やや通常の会話か聞きとりにくくはあるが、すぐに生活にも不便をきたす程度ではない。しかし、この聞こえ方は異常だし、強いストレスにもなりそうだし、音楽を聴く楽しみも無くなったようで悲しい。完全回復とはいかなくともゆっくのりでもいいから何とか正常なおとが戻ってきてほしい。