突発性難聴のその後

発症から今日で三週間経過した。ここにきて聴力が全体的に改善の兆しが見え始めた。今回の検査で発症直後に比べて、10〜15dbの改善があるとのこと。確かに、左耳からの音の認識レベルが上がり、特に高音は誇張されたように響く。低音域で50db、高音域で35db程度まで聞き取れている。ステロイド剤は副作用も心配なので、服用を中止し、循環改善剤(アデホスコーワ)とビタミンB12(メチコパール)だけにする。ステレオで音楽を聴くとこれまで左耳からの反響音のような厭な響きが少しまろやかな音感になったような気がするが、実際に右耳を閉じてみると壁の向こうから音が伝わってくるような聞こえ方である。難聴とは別に今回の脳MR検査の結果から、これまた不幸というべきか幸運というべきか、脳解離性動脈瘤が発見されてしまった。こちらは突発性難聴とは関連がないとのことだが、早速脳神経科に回されて説明を受け、改めて再検査を六月半ばに受けることになった。たまたまの発見ということで見つかってよかったですねとのことなのなのだが、何とも複雑な心境でる。解離性動脈瘤が破裂してくも膜下出血となるリスクは年間1%程度でいますぐにも心配はないとのことなのだが、その状態を定期的に観察する必要があるとのこと。また一つ身体の欠陥が明らかになったことで少し落ち込んでしまった。