小春日和

今日はまさに小春日和である図書館へ行ったついでに高松の池を一周した。ハクチョウとカモが餌を求めて集まってくる。艶光りしたカラスも手元まで近寄ってきて機を窺っている。最近では餌付けなどで野生動物が以前よりもヒトを怖れなくなってきたように思う。ドバトはそうだが、ハクチョウやカモなどの水鳥は場所にもよるが、ヒトを当てにしているであろうし、餌まで売っているところもある。鳥インフルエンザの感染源になるとの注意書きもあるが、近頃あまり話題にならないからか誰も気にしている様子もない。餌を催促する鳥たちに小さな子供達が恐る恐る餌を与えている光景は見ていて微笑ましい光景であるが、出来ればかれら自身で餌を探して逞しく越冬できる環境の方がより自然な景色であると思われるのだが。連日の冷え込みで街路樹や周辺の紅葉が、青空に映えてとても華やかである。若き頃、あるいは日常の仕事で忙殺されていた頃は、身近な四季の景色をさほどに気に留めることもなかったが、今はことさらに花鳥風月を愛おしく思われるのは、ごく自然な老境のなせる成り行きなのであろううと感傷に浸っている。