ずさんな福島原発事故の汚染水処理

このところトラブル続きの福島原発でまたしても放射能汚染水の漏洩事故が起こった。直接汚染水が海に流出はしてはいないようだが、毎日400㎥も増え続ける汚染水の処理と貯蔵はその対応に限界がきているように思われる。メルトダウンした原子炉の冷却は取り出しが完了するまで少なくとも数10年も冷やし続けなければならない。当然、貯蔵タンクや施設の老朽化も進行するし、貯蔵する場所の確保すら困難になる。すでに上空からの原発施設を見ると汚染水タンクが所狭しと設置され、今回のような漏洩のリスクもより高くなるであろう。根本的な放射能汚染水の除染対策と安全管理が求められるが、大変心許ない。